2009年6月30日火曜日

わらの家

秋保大滝の前にある蕎麦屋さん「秋保草庵」。わらの家、なのである。
ストローベイルハウス、という。わらのブロックを積み重ねて作ったそうだ。
壁の厚さは30センチぐらい。冬暖かく、夏はすずしい。理想的なのだが、作るのが大変なのか、あまり見かけない。

この敷地、1500坪、とか。草ぼうぼう、だ。

答えがわかっていたが、あえて聞いてみた。

畑とかやらないんですか?

この辺、動物がいてだめなのよねー。

ジャガイモを植えればイノシシが食べ、ネギやニンジンはカモシカだかサルが食べちゃう、という。栗を植えると、熊が上るそうだ。

畑をやる人は、電気を通した柵で周りを囲うらしい。

動物がいるような山では、単純な畑は難しそうだ。

2009年6月18日木曜日

産学官連携

みやぎ工業会主催の「第46回産学官交流大会」に参加した。大学がパネルを展示したため、その説明要員という名目で出向いた。とは言っても、場所がパーティー会場。やったのは肩書なしの名刺を配り、飲食し会談するだけ。会社員時代と変わらない。

さすが宮城県、と思った。仙台が100万人都市だけあって、人数が多い。

小さくてわからないが、この写真の中心で、仙台市の梅原克彦市長が挨拶している。司会者の説明では「飛び込み」だった。新聞にいろいろ書かれているし、7月の市長選を控えて、懸命なのだ。

2009年6月13日土曜日

コーヒーセミナー

泉のカフェ、バリュミュゼットでコーヒーセミナーに参加した。
といっても受講者は1人。17時から20時半までみっちり3時間半お世話になった。
とくに資料はなく、コーヒー界の話をいろいろ伺った。
またクローバーという米国製のコーヒープレス機やエスプレッソマシンでコーヒーを入れる様子を見せていただいた。
話を聞いていると、世界の潮流はペーパーやネル(布)のドリップから金属のプレスに移っているよう。
で、早速コーヒープレスを買ってきて淹れてみたが、薄い。
豆の量が足りなかったのか?

しかし、エスプレッソは砂糖をたっぷり(スプーンで3杯)入れ、3口ぐらいで口の中に放り込み、それを舌の上で溶かすように味わうもの、ということを初めて知った。
これはうまい。何と言えばよいか。ビターの利いたチョコレートの風味というか。ともかく、ディナーの最後にいただいたら、満足感がますだろうなー、という感じである。

2009年6月11日木曜日

パンデミック

新型インフルエンザ(豚インフルエンザ)はH1N1という型式らしい。これに対し鳥インフルエンザはH5N1とか。このH1N1が世界的流行というレベル6(パンデミック)に“昇格”した。

しかし驚かない方がいい。あわてない方がいい。

と言いながらブログにこんなことを書いているが、新鮮な話題だから、だ。

マスコミも同じ。新鮮な話題だから扱う。明日朝の新聞では、おそらく1面に出るだろう。「WHOが『フェーズ6』引き上げ勧告-新型インフルエンザ」とか。

だが、よく記事を読んでもらいたい。たぶん「軽症が多い」とも書かれているはずだ。

普通のインフルエンザでも、体の弱い人は病気に負けてしまう。新型インフルエンザでも同じこと。体の弱い人はやはり、病気に負けてしまう。

だから、そう怖い話ではないのだ。

体の弱い人は同じように注意し、健康な人は普通どおり、病気に気をつかえばよい。

要は、風評に惑わされず、情報を正しく理解し、行動する。そんな当たり前の生活が大事だ。
(写真は池袋の東京芸術劇場)

15%

麻生太郎首相は10日、温室効果ガス排出量を2020年までに、2005年の排出量13億6000万トンより15%削減する、と発表した。
この数字は、京都議定書の基準年である1990年の排出量12億6100万トンからみると、8%減の目標。
環境省の最新発表では、2007年度の温室効果ガスが13億7400万トンで基準年を既に9%上回っている。
だから京都議定書の目標である2008~12年に基準年の6%削減を達成することは、実は大変難しいのである。

ところが、世界的にみると、この15%削減目標は、「ふざけるな」ということらしい。ちょうどボン(ドイツ)で、国連気候変動枠組み条約特別作業部会がポスト京都議定書について話し合っていた。ここで、日本の「15%目標」が報告されると、早速批判のやり玉に挙がった。会場にいたNGOは「きょうの化石賞」の2位に日本を選んだ。

では2020年における2005年比15%減達成は実現不可能か? 今から10年後である。と考えると、可能な数字ではないか。今の技術が続くわけではない。10年後、電気自動車が一般的になっていないか。ひょっとしたら原発が見直され、原子力発電が広がっているかもしれない。などと、つらつら思い浮かべると、もっときつい目標も達成できそうである。

振り返ってみれば15年前の1994年。東京で初のインターネット展示会、Interopが開催された。あの頃、世のシンクタンクは10年後にネットを利用した社会が大きく広がると予想していた。実際、そうなったのである。これから10年もあれば、イノベーションの力で実現可能な数字であろう。

今後、この15%は7月のラクイラ・サミット(イタリア開催)で審議され、12月にコペンハーゲン(オランダ)で開かれる国連気候変動枠組み条約締結国会議(COP15、1997年の京都会議はCOP3)を経て、正式な目標数字に入れ替わる。はたして、ポスト京都議定書は何%になるのか。
(写真は茨城の住宅地にあるカフェ、ラ・ファミーユ)

2009年6月10日水曜日

かぼちゃ

宮城大学太白キャンパスの一角にかぼちゃの苗を植えた。
角田市の「あぐりっと」でもらってきた苗。
大きくなる種類のかぼちゃ。
はたして大きくなるか。
大きくなったら、ハロウィーンの頃に開かれる「あぐりっと」の展示会に持っていくことになっている。

DNA

DNAを取り出し、品種識別する実験をした。

予め先生が植えていた稲(ササニシキ、あきたこまち、つがるロマンなど6種類)の芽を切り取り、鉢ですり潰す。粉々になったら、DNAを溶かす溶液を加えてさらに潰す。
それを別の容器に移し、遠心機にかけて上澄みを取り、さらに遠心機にかけたり、何度も何度も繰り返し、仕舞いにほんの少しだけDNAが残る。
そのDNAにPCR反応液というやつを加え、サーマルサイクラーという機械で、一定の温度を一定時間加える。
これをゲル(寒天)に流して、直流電圧を加えると、DNAの配列が現れる。

というはずだったが、電圧が高すぎたのと、時間が長すぎ、希望した結果は取れなかった。
1日がかりの実験だったのに。
(写真は実験とは別の植物のDNA塊。白く濁っているやつ)


あぐりっと

授業の一環で、角田市の産直市場「あぐりっと」を見学に出かけた。
農家の人々が法人組織を立ち上げ、自分たちが育てた野菜を販売するお店。ちょうど1年前にオープンし、堅実な経営が続いている。
将来的にはレストランも併設したいらしいが、今のところ、野菜や植え木のほか、小物品などのお店だけを運営している。
もちろん米も扱っており、その場で精米してくれる。

その「あぐりっと」を見た後、平安時代の1177年に建てられたという宮城県最古の木造建築である高蔵寺(こうぞうじ)の阿弥陀堂に立ち寄る。
平日の午前中という時間帯で、見学客は我々3人だけ。数百年は経つ杉やかやの林の中、阿弥陀堂がひっそりと建っている。
中には平安時代末期に作られた2.7mの阿弥陀如来坐像が安置されている。
阿弥陀堂、阿弥陀如来像ともに国指定重要文化財に指定されている。