2011年3月19日土曜日

復興に向けて~3・11#6

いろいろ被害が出ている。沿岸部に比べて被害の少なかった仙台市中心部もビルの壁が落ち立ち入り禁止になったり、2階がつぶれた建設会社のビル。入口付近が大きく陥没したマンションもある。

それでも少しずつ平静さを取り戻し始めている。数百人並んでいたスーパーの行列が消えた。並らばないと入れなかったコンビニに入れるようになってきた。棚から商品が消えているが、新しいお握りが並んでいる。飲み物も残っている。

村井知事の発表では、燃料供給も1週間ほどで平常に戻るという。

冷静に、自分に何ができるか考えよう。ボランティアに参加する以外にもできることがあるはずだ。

前向きに、一歩ずつ、復興に向かおう。

2011年3月18日金曜日

80K~3・11#5

震災から4日目、蔵王の仕事場の点検に向かった。仙台と同じ震度6。おそらく、それなりの被害が出ているはずだった。

片道40K。しかしガソリンがない。遠刈田温泉までは2度ほどジョギングしているので、何とかなるだろうと、ママチャリで行くことにした。

家を出発してまもなく信号の明かりは消えた。意外に車が多い。途中、ガソリンスタンドに人がいたので、停電が回復したら給油できるかどうか聞くと、できないという。

行きは登り。急な坂は自転車から降りて引っ張った。

明るい日差し。途中、がけ崩れが起きていたり、地割れを目のあたりにすることを除けば、暖かいいい日だ。

異常さを感じるのは信号の無燈を見るとき。それ以外は、のどか。春の日差しがやわらかい。

標高400mのすずらん峠を下りる途中にある野菜の自動販売機でジャガイモとキャベツを買う。どちらも100円。安い。店のおばあちゃんが、傷ついているからと、ダイコンとニンジンをくれる。

こちらも揺れました?と地震の被害を聞くと、「うちは薪ストーブだから大丈夫」という。灯油不足でも影響を受けないのだ。木質バイオマスの自然エネルギーの素晴らしさを再確認する。

さらに登り遠刈田温泉の売店へ。仙台市内のスーパーと異なり、こちらの商店では並ぶことなく買い物ができる。米やカップ麺は見当たらないが、クッキーなどを買う。

仕事場は無事だった。壁にひびが入っていたり、薪ストーブの位置がずれていたりするが、戸の開閉には問題なし。躯体は影響を受けていない。不思議なことにステンドグラス製のお雛様は落ちずに残っていた。

ブルーベリー畑はいつもどおり。雪はだいぶ溶けていた。自然は、やすらかな姿を見せている。

屏風岳もきれい。

帰り道でスパゲッティーや白石うーめんを買い足した。

下りの帰りは3時間で仙台へ着いた。

感謝~3.11#4

沖縄のTMさん ← 震災の日、早速メールをいただき、ありがとうございます。まだ状況がわからなかったとき、励みになりました。

沖縄のASさん ← 震災の晩、「こんなとき、ごめんなさいね」と電話。ありがとうございます。これほど
長引くとは予想できず、またラジオのみで全体像がわからず、震災後の話をしてしまいました。落ち着くまでは何年かかかりそうですね。遊びにいらっしゃれる日が来ることを望みます。

沖縄のMMさん ← 震災の日にメールをいただき励みになりました。ありがとうございます。

沖縄のMOさん ← メールをいただき、ありがとうございます。またお会いできる日を楽しみにしています。

沖縄のMMさん ← メールありがとうございます。台湾以来ですが、心配していただき、うれしいです。

東京のMIさん ← 連絡受けてうれしいです。 気を使ってだと思うけど簡潔なメール。とても身にしみています。

山形のMFさん ← メール、そして電話ありがとう。いつになるかわからないけど、落ち着いたら、お酒飲もうね。

山形のNKさん ← 御心配、恐れ入ります。昨年は情報提供でお世話になり、ご挨拶にお邪魔しようと思っていた矢先の災害でした。落ち着いたら必ず、お邪魔いたします。

山形のHSさん ← 電話ありがとうございます。落ち着いたら、ご挨拶に伺います。

台湾のSYさん ← メールありがとうございます。昨年の台湾旅行では大変お世話になりました。今度は仙台に来ていただく番ですね。でも、いつになるのか。なんとか、その日が来るのを願います。

東京のCHさん ← メールありがとう。またちょっとだけチャットでも。お互いがん張りましょう。

東京のMHさん ← メールありがとう。いつの日か、遊びにきていただける日が来ることを願います。

香川のASさん ← 御心配ありがとうございます。またお会いできる日が来ることを願います。

東京のHFさん ← 御心配おかけしました。今度、東京へ行ったら電話しますね。

千葉のKMさん ← メールありがとうございます。また一緒に釣りに行きましょう。

千葉のSOさん ← 電話ありがとうございます。今度、農業のこと、教えてください。

沖縄のNUさん ← 御心配いただき、ありがとうございます。またNAHAマラソン行きます。その時、お会いしたいです。

東京のYSさん ← 電話ありがとうございます。今度は仙台へ遊びに来てください。

東京のKSさん ← メールありがとう。蔵王に遊びに来てください。

大阪のMNさん ← 電話ありがとうございます。地震の時は秋田にいらしたのですね。大阪へ無事戻られよかったです。またいつか、お会いできる日が来ることを望みます。

岩沼のHSさん ← 電話ありがとうございます。ご自身が被災者なのにご心配いただき恐縮です。またお会いしたいです。

東京のHYさん ← 電話、恐れ入ります。今度はどこかの大会に一緒に出たいですね。

千葉のSKさん ← 実家、津波の被害にあわれたのですね。それなのに一方的に心配していただき、申し訳ありません。復興までは時間がかかると思います。何とか、故郷を取り戻しましょう。

宮城のMさん、Oさん、Yさん、被災されているにも関わらず、貴重な食料を分けていただき、ありがとうございます。ここ数日、お金はあまり使わず、物、行為の交換が増えています。また、テレビ報道でも、避難所など深刻な状況下にある人ほどやさしい行為が目立ちます。真価は、問われるものではなく、現れるものなのですね。

その他の方からも電話、メールをいただきました。大変ありがとうございます。また一緒に何か楽しいことをしましょう。その日が来ることを願い、とりあえず目の前のことに取り組みます。

行列~3・11#3

震災から3日目。太陽光発電の非常用出力にコンセントを差し込み、テレビとホットカーペットを生かした。これで携帯も充電できる。ところが、その携帯、電波がつながらなくなった。

携帯の電波を探し、街に出た。途中通った長町モールの西友には凄い行列ができている。コンビニは空いてない。コンビニの行列は公衆電話だ。公衆電話はNTTからの電気(-48V)だけで動作するから、回線さえ生きていれば、つながる。

青葉通りのダイエーも長蛇の列。信号が止まり、渋滞が起きている。煙が上がり、きな臭い。救急車や消防車が飛び交う。穏やかな日差しの下、異常事態が起きている。

帰路。車が並んでいた。長い列。最後尾は見えない。先に進むと、その理由がわかった。

ガソリンスタンドの列だった。

これは、まだ“序章”に過ぎなかった。

一夜明けて~3・11#2

震災の夜は、ロウソクと懐中電灯で夕食をとった。近所の生協で買ったお握りと惣菜。それなりにおいしかった。

親戚や友人に携帯から電話をかけるがつながらない。東京の子供たちとは何とか連絡がついた。

揺れは続いているが、真っ暗だし、布団に入る。ラジオで被害状況を伝えている。気仙沼では大火事が起きているようだ。

夜、前に勤めていた職場の同期からメールが入る。電話をかけるとつながった。仙台支社が困っているので、できれば翌日応援してほしい、発電機もある、という。

翌朝、仙台支社へ出かけた。信号はついてない。要となる交差点では警察官が交通整理している。ただし止まっているパトカーは「警視庁」だ。

途中、大きなガラスが割れていた。ビルの壁が落ちている。立ち入り禁止となっているホテルもある。

仙台支社が入っているビルは4階あたりの窓が割れて地上に落ちていた。

支社は8階。真っ暗な中、手探りで階段を登り始めた。

大地震発生~3・11#1

3月11日午後2時46分。ちょうど外出先から帰り、遅い昼食を食べていたとき、地震が起きた。

すぐに止むと思ったが、なかなか止まらない。カミさんはサイドボードを押え、私はテレビが倒れないようにした。

そのうち電子レンジが落ち、神棚や仏壇からものが落ちてきた。

地震はさらに続いた。どれくらい続いたんだろう。テレビでは宮城県・栗原で震度7と言っている。午後3時に津波が到達する、とも言っている。そのうちテレビが消えた。停電になったのだ。

別の部屋にいた父の無事を確認し、直前に買い物へ出た母を探しに出たら、玄関外の手すりにつかまっていた。無事だった。ケガもない。「自転車が車にぶつかった」としきりに心配するから、「そんなの大丈夫だから」と家の中に引き入れた。

余震は止まらない。一つひとつが大きい。

ラジオで情報を収集する。

カセットコンロのボンベやカップヌードルを買うため、カミさんが近所の生協へ向かった。
「電池は?」。「いいよ、いっぱいあるから」

懐中電灯や持っているラジオに合う電池は実は持っていなかった。

生協では10人ぐらい並んで、外で売っていた、という。カセットボンベは誰も買う人がいなく、すぐ買えた。

このときはまだ、震災の規模を予想できず、その影響もわからなかった。

2011年3月7日月曜日

PV-EXPO

東京ビックサイトで開催されたPV-EXPOに行ってきました。アカデミックエリアの説明要員です。アカデミックエリアはメーカー側のエリアに比べると、コンパニオンもいないし、派手な宣伝もなく、静かで訪れる人も少ないですが、何か新しいシーズはないか、と探し求める人にとっては原石を探す宝庫のようです。こちらが現実生活とかけ離れた研究について説明しても、興味深く聞かれていきます。

当ブースで紹介したのは太陽エネルギーの複合利用やストーブ熱による発電などです。

エネルギーの自給自足を考えているある方は、熱を電気に代えれば、熱の伝導で必要な電気を自給することが可能だ、と強い興味を示しておられました。

こんな風に様々な方のアイデアを組み合わせれば、また新たな取り組みが生まれるかもしれない、と未来に期待が持てる展示会でした。

ちなみに、東京ビッグサイトで同時に開催された展示会はPV-EXPOを含め国際水素・燃料電池展、スマートグリッドEXPO、エコハウス&エコビルディングEXPOなど7展示会。中国、台湾、韓国など海外勢も力を入れており、主催者発表では3日間で計9万人の人出があったようです。