2011年4月24日日曜日

原子力のこと

福島第一原子力発電所の事故が収まらない。半径20キロ圏内が立ち入り禁止区域に設定された。着の身着のままで現地を離れざるを得なかった人々は、家も仕事もないまま避難所に詰め込まれ不自由な生活に追い込まれている。

福島第一原発は廃炉になるのだろう。原発以外のエネルギー、という声が大きくなっている。

水力、風力、波力、太陽光、太陽熱、地熱、バイオマスといった再生可能エネルギーは益々重要となってきた。地球温暖化の原因とされるCO2など温室効果ガス削減のためにも、再生可能エネルギーの普及が大切である。

原子力発電は今後、その危険性をなくすため、これまで以上の安全対策が望まれる。

しかし、原子力開発の研究を止めてはならない。水力の水はどうしてあるのか。風は? そもそも太陽のエネルギーではないか。太陽のエネルギーがあるからこそ暖かく、地球上の動植物は生きられる。太陽のエネルギーがあるからこそ、光合成が起き、植物が成長する。太陽は核融合のエネルギーである。原発とは違うが、原子力である。地熱は? 地球の熱である。地球の熱エネルギーはコアの部分のエネルギーもあるが、放射性物質の崩壊による放射線の放出が役立っているらしい。

危険性の除去は大切だが、単純に原子力除去とはならないでほしい。なぜ事故が起きたかを検証し、事故が起きないよう対策を打つべきである。

物々交換~カフェへの道#17

家の敷地内にある農業用水の配管が壊れた。水が庭に染みてきて困ったため、近所の方に相談した。早速、応急処置をしてくれた。

この方もブルーベリーを栽培している。ブルーベリーはある程度湿気のある土壌を好むため、潅水のためバーク材を根本にまいてマルチにすることが多い。

幸い我が家には、熟成したバーク材が山積みされている。お世話になったお礼に、「よかったらバーク使ってください」と話したら、「代わりに」と牛フン堆肥を4tトラック一杯分運んでくれた。

二畝分だけ畑に撒いたが、とても消化しきれない。

一度耕した畑だが、堆肥を撒いてもう一度耕起することにする。

畑にツグミがやってきた。渡り鳥らしい。もうすぐ南の島に帰って行くのかな。

2011年4月19日火曜日

野生の森~カフェへの道#16

 今の季節。一日中ウグイスの音が聴こえている。朝は、キツツキが木を叩く乾いた音がかすかに、でも確実に響き渡る。

窓の下に小鳥がやってきた。ネットで調べてみると、カワラヒワ。ガラス越しに写真を撮っても気づく様子はない。虫だろうか、野草の種だろうか、ついばんでいる。

先日は、日中、隣の畑を横切るキツネを見た。尻尾が大きく、正にキツネ。陽の光が燦々と降り注ぐ中、休眠中のダイコン畑を渡って行った。

蔵王~仙台間の農地にはイノシシも現れる。黄昏の闇に紛れて大きなイノシシが畑で何かを食べていた。一瞬、子牛?と思ったが、よく見たらイノシシ。イノシシは農家を困らせる害獣だが、こうやって自然のイノシシを見ると、日本の自然もまだまだ捨てたもんじゃない、と思ってしまう。

カモシカも見た。川崎町と蔵王町の境にある標高400メートルのすずらん峠。車を走らせていたら、道路の左際に何か動物? 目がかわいい。その瞬間は動物の名前が浮かばない。あっ、カモシカだ。それも大きい。通り過ぎて車を止めたら、道路を渡りこちらを見ている。

助手席にカメラを置いていたことを思い出し、カメラを手に取った時には、既に山の中へ消えた後だった。

ぼかし堆肥~カフェへの道#15

幼馴染から米ぬかをもらった。そいつを、幼馴染から借りた軽トラックで畑に運んだ。ぼかし堆肥を作るのだ。

ぼかし堆肥とは、米ぬかと野菜くずなどを混ぜて2週間~1カ月置き、よく発酵させた堆肥。肥料の効力を少し弱め、野菜にやさしいから、こう呼ぶらしい。

しかし、正確な作り方を知らないまま、米ぬかを、それも100K程度もらったから、取りあえず穴を掘って入れ、ブルーシートを掛けた。

野菜くず、落ち葉、なにか発酵するための有機物が必要だが、圧倒的に足りない。家庭ゴミが貴重品に思えてくる。その辺にあった草も入れた。水や、発酵剤の納豆やヨーグルトもほしい。

数日後、近所で落ち葉を大量に確保した。1×1.2mの袋で3袋。穴をもう一つ掘って、米ぬかと落ち葉を混ぜた。ただ適切に挟んでないのできちんと発酵するかどうか。

順番が逆になってしまったが、これからぼかし堆肥の本を読もう。

2011年4月16日土曜日

水仙の朝~カフェへの道#14

朝。水仙が花を開き始めた。昼過ぎにはすっかり花弁を広げていた。

山にも春がやってきたのだ。裏の竹藪からはウグイスの音が聞こえる。一日中。聴いていると面白い。単純に「ホーホケキョ」ばかりではない。「チッ、チッ」と鳴いたり、「ケキョ」と鳴いたり。

畑の隅ではタンポポが花開き、ツクシが芽を出した。フキノトウはすっかり大きくなり花が開いている。

桜の蕾もだいぶ大きくなってきた。ブルーベリーの蕾も膨らんでいる。

農業用水の水が止まった排水溝にカラスが出入りしている。何事だろうと排水溝にカメラを向けフラッシュ撮影すると、巣が写っていた。水が流れてきたら、流されてしまうのに。

雪が融けた畑では、草が伸び始めている。いよいよ草との戦いだ。まだ一つひとつ除草しているが、そのうち手に負えなくなる。草刈り機頼みになるだろう。

2011年4月4日月曜日

春~カフェへの道#13

家の前の庭に水仙が芽を出した。寒く冷たい冬からの目覚め。何色かな。どんな花を咲かせるのだろう。小さな蕾に愛おしさを感じる。

よく見ると、その隣にはイチゴの葉っぱ。こちらも冬を乗り切って来たんだ。今はまだ葉が赤く焼け、痛々しいが、そのうちきっと元気な若芽を吹き出すに違いない。

山の高原には嵐のような春の強風が押し寄せ、土ぼこりを舞い上がらせている。それはたぶん「春告風」なのだ。こうやって冷たい冬を吹き飛ばしていくのに違いない。

夜、フキノトウの天ぷらをいただいた。ちょっぴり苦いその風味は蔵王の春を香りと味で楽しませてくれた。

2011年4月1日金曜日

畑作り~カフェへの道#12

雪が融け、蔵王の集落にも春がやってきた。家の裏や木の陰などにはまだ雪が残っているが、ブルーベリー畑の雪はすっかり消えた。

竹やぶの隅の方からフキノトウが顔を出した。よく見たら、もう花芽が出ている。見つけるのがちょっと遅かったみたい。来年はもう少し早く探そう。でも、山に行き、残雪を探したら、まだまだフキノトウは見つけられる。

初めてトラクターを運転し、畑を耕した。一部は鶏糞と苦土石灰を撒いてから土を起こす。

水が染み出ている農業用水管を心配して身に来てくれた近所の方から、トラクターによる耕起の仕方を聞く。最初は浅く起こして、だんだん深くしていくといい、という。最初から深く起こすと、トラクターへの負荷が大きくなるらしい。

トラクターは、前面に物を運ぶバケット、背面に耕作用のロータリが付いている。操作用のレバーやスイッチが沢山あり、車の運転しか知らない者にはチンプンカンプン。それでも何とか操作して、300坪ぐらいを耕した。

スコップやクワで掘り起こすとの違い肉体的には疲れない。ただ大型機械だし、間違って耕して畑に凹凸が出来たりで、トラクターを倒したら大変と、精神的には非常に緊張した。

出来上がった畑には満足。これでジャガイモを植えられる。楽しみがまた増えた。