2014年2月20日木曜日

BEAN to BAR

 チョコレートはカカオからできます。

 誰でも知ってますね。そんなこと。でも、カカオによって味が違うってこと、知ってますか。

 ワインは現在、ブドウの品種、産地、気候、年代、農園によって細かく分類されるようになりました。そのそれぞれが味、香り、コクを分ける重要な要素と分かってきたからです。

 コーヒーもブラジル産、ケニア産と国別に分けていた時代から、ブラジル産○○農園のティピカ種を天日乾燥させた豆から作ったコーヒー、インドネシア産○○精製所で水洗しスマトラ式で仕上げた豆から作ったコーヒー、など農園や精製方法を明らかにするようになってきています。

 ではチョコレートは? まだまだベルギーなどチョコレート生産国のチョコレートを溶かして固めているものが大半です。

 でも最近、日本でも、原料のカカオを焙煎して脱殻して粉砕して砂糖を加えて練って作るチョコレート屋さんが登場しています。

 そんなチョコレート屋さんの一つが1月、横浜・馬車道に登場しました。

 チョコレートデザイン株式会社の VANILLA BEANS みなとみらい本店です。


VANILLA BEANS みなとみらい本店

 こちらの店では同社の売れ筋商品であるチョコレートをクッキーでサンドした「ショーコラ」やオレンジをチョコレートでコーティングした「オランジュ」などの商品が山積みされていますが、ここでカカオ豆から作れれたタブレットチョコもあります。

 「カカオ豆を焙煎してるって聞いたんですけど」と話したら、現場を見せてくれ、写真撮影も了承していただきました。

カカオ
 

カカオの実。大きなサツマイモぐらいの大きさです。

カカオ豆


 カカオの実にはチョコレートの原料となる種子がつまっています。

 写真はコロンビアから届いたカカオ豆。コーヒー豆と同じように麻袋に入って到着したようです。
















 カカオ豆の焙煎。こちらの店では富士珈機のコーヒー焙煎機を使っていました。

 ただし焙煎温度はコーヒー豆より、かなり低い温度です


 この焙煎したカカオ豆の殻を手で砕き、中身を食べさせていただきましたが、これは美味い。

 もちろん甘くなく、ポリフェノールたっぷりのチョコレートの風味がぎっしり詰まっているようです。



カカオ豆の焙煎

 殻を取り除いたカカオは細かく粉砕されます。

カカオの粉砕
 

 砕いたカカオに砂糖を加え、混ぜます。

 最後に、溶かしながら練って、美味しいチョコレートが出来上がっていきます。


 今回、見学、そして試食させていただいたチョコレートはコロンビア産のカカオで作ったものでしたが、地域、品種によって味が変わるのは間違いないようです。

 たまたま今月の情熱大陸というTV番組で、カカオハンター、小方真弓さんが紹介されていました。

 この方はコロンビアに本拠地を構え、チョコレートの原料となる素晴らしいカカオを探し、それを育てる農家を応援しています。チョコレート消費国とのいわば橋渡し役です。

 チョコレートはカカオという素材が注目され始めていますので、これから非常に注目度が高まるとみられ、今後の活躍に期待したいです。

 タイトルの BEAN to BAR とはカカオ豆がチョコレートの板になるという意味で、カカオ豆の焙煎からチョコレート作りを進めているショップを指します。
 
 BEAN to BAR の将来、とっても楽しみ。今回はコロンビア産のカカオで作ったチョコレートだけでしたが、様々な農園、品種のカカオで作ったチョコレートが食べ比べできるようになったら、試してみたいですね。

 フルーティーな、ちょっぴり酸味のあるチョコレート・・・。考えただけでもワクワクします。

コロンビア産カカオで作ったタブレットチョコレート




 

2 件のコメント:

  1. ☆カク&ぺこさんへ
    おはようございます・・・ご近所の方の協力で除雪出来て良かったですね。
    チョコレート・・カカオの実を焙煎して作っているお店とても興味が有ります。
    横浜のお店、機会が有りましたら是非娘と一緒に立ち寄ってみたいと思います・・・

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  2. 見学して、焙煎したカカオを試食させてくれます。是非、娘さんと訪ねてください。

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